パイロットファーム

インクルーシブ教育に資する打楽器演奏システムの開発

工学系部門学術研究院工学系部門 知能システム工学講座

庄司 英一准教授

研究課題カテゴリー その他 , 保健 , 臨床医学 , 情報 , 材料 , 機械 , 電気電子 , 人文科学 , 地域貢献
研究課題名にあてはまる項目 その他 , 社会課題・調査・解決手段
研究概要

本研究は、特別支援が必要な児童生徒が手軽に打楽器演奏を楽しめる手段を実現し、インクルーシブ教育を工学的に支援する打楽器演奏システムの開発を目的とする。この打楽器演奏システムは、Teacher2(T2)としての打楽器演奏ロボットと、インクルーシブな観点から発案される個の特性に応じた演奏支援装置やソフトウェアから成る。
打楽器の自動演奏のみならず、遠隔での操作、演奏も可能である。一般的なMIDI信号に対応したシステムなので、ギガスクール構想で導入された端末は勿論、各種演奏装置を用いての演奏が可能である。打楽器演奏ロボットはマレットやスティックで演奏するので、打楽器の響きを聞くことで「聞く力」、スティックの動きを意識できるので「見る力」を養える。それ故にロボットはT2として、感覚統合による音楽療法的アプローチなどに利用できる。リズム学習や、皆で合奏する支援機器にもなる。利用方法に関しては、教育実践を通して探究することで、子どもたちの興味や関心を広げ、できることへの喜びや生きがいにつなげていきたい。
例えば、肢体不自由な児童生徒が打楽器を鳴らせることは大きな喜びと感動につながり、能動的発信による教育効果が期待できる。教育実践で得た知見を元に、使いやすさを工学的に実現したい。斬新な発想で開発された打楽器演奏システムは、インクルーシブ教育システムの構築に向けて新たな可能性を有している。

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