本研究課題では、申請者の専門分野である電子顕微鏡を用いた網羅的超微構造解析と分子局在解析を駆使し、脳内神経細胞ミトコンドリアの構造的多様性と分布を明らかにすると同時に、神経細胞の活動状況や各種薬理学的処置下におけるミトコンドリアの構造・分布変化を明らかにする。
また、神経疾患モデルや脳梗塞後の神経ミトコンドリアの構造異常や局在変化を明らかにする。更に、グリア細胞のミトコンドリアについても同様な解析を行う。
これら解析から得た知見を統合し、神経ミトコンドリアの構造―機能連関、並びに神経疾患の病態理解及び神経障害後の回復におけるミトコンドリアの役割や臨床的重要性を明らかにする。

脳形態機能学分野・黒田一樹
脳形態機能学分野・村田航志