DNA 配列に依存せず、外的な要因により変化する「エピジェネティックな発現制御機構」は、癌や生活習慣病に代表される様々な後天性疾患において「鍵」となっていることが明らかとなってきた。
また、薬による治療が不可能と考えられてきた疾患にも、エピジェネティックな発現状態を変化させる薬剤を用いることで創薬の道が開けてきた。白内障の発症には同じ臓器にも関わらず、左右差のある患者も多く、エピジェネティックな発現制御の関与が示唆された。
そこで本プロジェクトでは、医学部と工学部で連携し、白内障の発症メカニズムを解明し、点眼による治療薬の開発を目指す。

医学部・感覚運動医学講座・稲谷大
医学部・感覚運動医学講座・高村佳弘
情報メディア工学講座・長谷川達人
生物応用化学講座・梶田真司
生物応用化学講座・辻岳志