クロスファーム

エンパワーメントのレシピ:縦断的にみる女性の食行動とメンタルヘルス

医学系部門精神医学講座

幅田 加以瑛助教

研究課題カテゴリー 保健 , 基礎医学 , 栄養 , 臨床医学 , 食品 , 地域貢献 , 社会科学
研究課題名にあてはまる項目 測定・評価方法(医療・バイオ含む) , 社会課題・調査・解決手段
研究概要

コロナ禍による影響は、孤立感や不安の増大という形で表れている。その上、SNSによる影響で、女性がダイエットに向かう意識がますます高まっている。結果、学生たちの平均体重は減少しており、摂食障害を発症する者は急激に増加している。
我々は、10〜20代女性の摂食障害患者を対象に縦断的研究を行う。
1. 体組成、血糖コントロール:入院中の患者に対し、体組成計による測定、24時間血糖モニタリングを行い、摂食障害における低体脂肪、低血糖の特性、リスクファクターを調査する。その結果から予防策、また、治療法の改善を検討する。
2. 病因・病態:食事内容や体重、体組成(脂肪量、筋肉量、骨量)と、心理学的検査と脳画像を組み合わせることとで脳神経学的な背景を探求する。
3. 無月経、不妊:血液検査にて女性ホルモン値(エストラジオール、FSH、LH、GH)を測定し、摂食障害における女性ホルモンの変動の特性を検討する。

本研究は、現代女性の自己肯定感の向上や健康的な食事の促進、体重や体型に対する健康的な認識の普及を目的としており、特に、行政・教育現場に対して低体重のリスクについてフィードバックしていく。

募集中内容
マッチング希望内容
シミュレーション/解析などを行ってくれる人, サンプルの提供をしてくれる人, 測定/評価をしてくれる人, 議論をしてくれる人
ファームメンバー

小坂 浩隆(福井大学医学部・精神医学):総合的補佐
眞田 陸(福井大学医学部・精神医学):患者リクルート、検査
牧野 拓也(福井大学医学部・精神医学):患者リクルート、検査
水野 有香(福井大学医学部・精神医学):患者リクルート、検査
小和田 航太郎(福井大学医学部・精神医学);患者リクルート、検査、データ解析
岡崎 玲子(福井大学・保健管理センター):身体測定データ収集、解析。啓発活動
佐藤 さつき(福井大学医学部・内分泌代謝内科):栄養学・内分泌学における監修、解析
丁 ミンヨン(Korean Brain Research Institute):脳画像解析アドバイザー
岡沢 秀彦(福井大学医学部・高エネルギー医学研究センター):脳画像解析アドバイザー
折坂 誠(福井大学医学部・産婦人科):女性ホルモン解析アドバイザー

研究概要図

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