クロスファーム

増加する小学生のスギ花粉症を予防するマスク日記アプリの社会実装

医学系部門医学研究支援センター

坂下 雅文講師

研究課題カテゴリー 臨床医学 , 情報 , 地域貢献 , 環境 , 社会科学
研究課題名にあてはまる項目 社会課題・調査・解決手段 , 製品開発(繊維、工業製品、医薬品、医療機器など)
研究概要

スギ花粉症は日本人の40%が罹患する国民病であり、特に小学生で急増している。2021年に福井大学と福井県とが共同して調査を行ったところ、新たにスギ花粉症を発症した小学生は過去の平均3.1%から1.4%に減少していた。コロナ禍での登下校時のマスク着用が予防に効果を及ぼしているため、ポストコロナでも継続すべきと考える。

小学生がマスク習慣を身につけるためには、学校保健での教育が不可欠であると考え「マスク日記」という冊子を作成し配布した。この日記の仕組みをアプリとして作成したものを、ICT教育の中で一人が一台使用するタブレット端末に導入する。手軽に使用でき、広い展開が期待できるため、スマートウォッチなどからデータ解析をするような、「個人参加型の電子健康機器」の導入・普及させ、発症予防率を調査することが目的である。

アプリはすでに作成されているが、多くの小学校で利用されることが課題である。そのためには学校保健の日常業務を軽減するためにwin-winになる仕組みが必要となる。本ファームでは、「普及」、「解析」、「広報」の3つのステージを大学、IT企業、学校を含む自治体の産学官連携によって課題に取り組む。

募集中内容
マッチング希望内容
議論をしてくれる人
ファームメンバー

羽根田洋((株)永和システムマネジメント医学教育支援室, 室長)
杉本千鶴(福井勝山総合病院耳鼻咽喉科, 主任部長)
意元義政、菅野真史、齋藤杏子(本学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
徳永貴広(本学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 特別研究員)
山下芳範(本学医療情報部, 准教授)
猪俣武範(順天堂大学医学部眼科学講座, 准教授)
藤枝重治(本学耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 教授)

研究概要図

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